よろず鳥報

毎日がエブリデイ

映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」

「世界中の図書館員の憧れの的」
「世界最大級の知の殿堂」
観光客は決して立ち入れない、その舞台裏・・・と聞くと、みてみたい!と思いませんか。

いま、横浜のシネマ・ジャック&ベティで上映中です(~9月6日)。上映時間が日中の設定なので、お盆休みを利用して観に行ってきました。3時間半もある長編ですが、上映の2時間前にチケットを買いに行くと席が1/3ほど埋まっている人気ぶり。

予備知識ゼロで観に行ったので、なんとなく、建物の入り口からカメラが移動していって、石造りの荘厳な建物の内部を映していき、これは何という様式で・・・みたいな博物的なドキュメンタリーを勝手に想像していたんですが、まったく違ってました。

  • 図書館の立地を示す映像が流れる
  • 図書館の中で行われている様々なことの映像が流れる

基本これが淡々と繰り返されます。此処はどこで、これは誰で・・・みたいなテロップはまったくなし。そういう「親切なドキュメンタリー」を見慣れた私からすると、なかなかハードな作品でした。隣に座っていたおじさんは開始早々に居眠りを始めて、中休みの後はいなくなってましたね。

図書館の中で行われていることは、実に様々で、図書館らしい司書業務のほか、講演会や演奏会、本の読み聞かせ会、大人の勉強会、お年寄りのダンス会など。WiFiルーターの貸し出しまで行っているのは驚きました。業務紹介の間に、図書館の運営を議論する会議の様子が挟み込まれています。

まあ正直な所、前半は普通というか退屈で、眠気を我慢するのが大変でした。後半はぐっと面白くなって「こんなことまで図書館の業務なの?」と驚くことの連続なんですけどね。そして映画の終わりに流れる、グレン・グールドの「ゴルドベルグ変奏曲」・・・なるほど、この映画は「ゴルドベルグ」だったのか!そりゃ、一度や二度では、その深い魅力に気付けないかもしれません。

(2017年/アメリカ)

映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』公式サイト

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス | 横浜の映画館・ミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」

[以下雑感]
映画に出てくるアメちゃん、みんな引用好きで、発言の六割が引用という事もめずらしくなかった。政治家や作家から引用が多いが、そうじゃなくても「うちのばあちゃんが」みたいな話から始めたりとか・・・とかく自分のお気持ちだけ表明しがちな本邦とは話し方から違うなあ、と思った。
また、蔵書やライブラリを袋に放り入れたり、手袋なしでページをめくったりして、扱いがちょっと雑じゃないのかなって印象を受けたのだけど、あれは合理的な取り扱いということなのかしら。万物に神様が宿るみたいな視点では、なんか粗暴に見えちゃうんですよね。