よろず鳥報

毎日がエブリデイ

写真展「センチメンタルな旅 1971-2017-」

写真展「写狂老人A」を観た時、東京都写真美術館(恵比寿)で別の展示をやっているのを知って、これは観たいと思った。会場が職場から近く、その気になればいつでも行ける…だから却って足が向かなかったのか、結局、休みの日に電車に揺られて観に行ってきた。 写真展というものは、額に入れた「決定版」のお写真がうやうやしく展示され、それを一枚一枚、舐め回すように鑑賞するものかと思ってた。でもアラーキーは、とにかく数貼ってナンボ、みたいな展示スタイル。なんだか乱雑で、最初は違和感があった。でも、観ていると「なんだ、俺が好きなのはこっちじゃないか!」と思えてくるんだ。

荒木陽子さんは、キッと目つきが厳しい感じの人だ。どちらかといえばボクは苦手なタイプ。しかし、フッとみせるやさしい表情が、とても素敵だと思う。新婚旅行中、屋外で奥さんを脱がせて写真を撮るとか(しかも、自分の作品として世に出す訳で)なかなか変態的だけど、それを許しあえる信頼関係って、どれだけ強いんだろう。 「愛のバルコニー」という作品(集)が好き。青空の片隅に、洗濯物を干している陽子さんが写っている。陽子さんが亡くなったあと、そのバルコニーは蔦がはって、朽ちていくんだけど、そういう写真を見ることで、この作品が、よりかけがえのないものに感じられる。

https://topmuseum.jp/upload/2/2866/press_release_araki_20170613.pdf