よろず鳥報

毎日がエブリデイ

詩集「死んでしまう系のぼくらに」

詩は好きじゃない。詩人の感性に合うことなんて、滅多にないから。言葉の選び方だけじゃない。同じ言葉を、漢字で書くか、ひらがなで書くか。カタカナで書くか…それぞれ印象が違ってくるし、かといって、この書き方はこういう意味だ、なんて決まりごとがあるわけでもない。感じ方は自由だ。 詩にものすごく感じ入ったとして、それを書いた詩人と同じ気持ちになっているか?なんてわからない。結局のところ、詩は個人的なもので、読者の数だけ解釈があるものだ。決してベストセラーなんかになったりしない。でも、読む人によっては、どんな本より深く心に突き刺さる。そんなところがある。 最果タヒの詩を読んで、まず思ったのが「うおっ、俺と同じ言葉で話している人がいる」だ。まったく個人的な思いで、人にうまく説明できるようなものじゃない…ただ、僕はそのように感じた。 最果タヒの詩は、僕自身が通った道が、みてきた風景が、たしかに言語化されているように感じられた。僕は言葉にできなかったことを、若い人が言葉にしてくれている、こんなに嬉しいことはない。

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