よろず鳥報

oishiiは正義

映画「人生フルーツ」

シネマ・ジャック&ベティで、樹木希林さん出演作品をリバイバル上映している(~2/9)。
トップバッターの「人生フルーツ」は、昨年公開された後とても評判がよく、是非みたいと思っていた。しかし、上映スケジュールの都合が合わなくて、見逃していた作品。樹木希林さんに感謝。

ポスターを見た時、おばあちゃん姉妹の映画だと思っていた。が、なんとご夫婦だった。自宅の庭を雑木林にして、野菜を植え果樹を育てる。なるべく手作り。なんでも自分でやる。だから、ご夫婦ともに90歳ちかい高齢になっても、かくしゃくとしている。

去年みた映画「ターシャ・テューダー静かな水の物語」に少し似ているが、やはりアメリカの話と
日本はだいぶ違うところがあるので、ある種のファンタジーのように受け取っていた。けれど、日本に住む日本人の老夫婦のお話となると、日本人視点でぐっとリアリティが増す。

スローライフとか、自然との共生のようなライフスタイルの文脈で読むのが一般的だと思うが、ぼくはむしろ、ご夫婦のありように感動した。65年間、夫婦が仲良く暮らすというのは並大抵のことじゃない。修一さんが人に書いて送る葉書の片隅に、自分と奥さんを形どったイラストを描いて入れていること。自分の家でついたお餅をご近所へ配る前に、奥さんの名前の焼印を押していること。
そういう事を、ごく自然にやっている。そこに、尊敬とか信頼とか、いろんなものを感じる。

うちも、まあ十年ぐらいは仲良くやってきているし、奥さんのアーティスト活動は全面的に尊重している。ただ、尊敬しているか?信頼しているか?と聞かれると、ぜんぜん、まだまだなのよね。
自分が90歳まで生き延びるとは思っていないし、かりに生きていたとして豊かな暮らしが送れると思わないけど熟年離婚みたいな、お互い不幸なことはなりなくないよね。

映画『人生フルーツ』公式サイト