よろず鳥報

oishiiは正義

京都サンボア

時代小説がマイブームだった頃「池波正太郎が通った店」を食べ歩いて回っていたことがある。京都サンボアは、すき焼きの三嶋亭のすぐそば。アーケード街にあるお店にも関わらず、なんとも入りづらい店構えだ。

サンボアで飲んでみたいと思ってから、はや15年が過ぎた。ボクも色んなバーで飲んできて、ようやく老舗に足を踏み入れる自信がついた。
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馬鹿のひとつおぼえで、どこへ行っても頼むのはマティーニ。

「・・・オリーブを切らしているんですが、それでもいいですか。」

予想外の答えに戸惑う。じゃあギブソンで、と言いかけてやめた。きっとオニオンも切らしているに違いない。構わないから作ってくれと伝えると、どんなバーでも飲んだことがないようなものが出てきた。
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作り方をみていたが、ステアグラスにジョボジョボと目分量でビフィーターを注ぐ。明らかに量がおかしい。ノイリープラット、オレンジビターズをそれぞれ数滴。ほとんどストレートのジン。グラスに並々と注がれた酒が、表面張力でパンパンに張っている。日本酒かいなと思いつつ、グラスに口をつけてすすり込む。

飲み進むと、余ったマティーニ(?)が継ぎ足された。なんて自由なバーなんだ。。。隣の客はハイボールを頼んでいた。ウイスキーはニッカのよさげな品。ハイボールが正解だったか、と思いつつ眺めていだが、ふたつのグラスに倍ぐらい大きさの違う氷を入れて作っていた。思わず吹き出しそうになる。心遣いか、適当なのか。。。マスターの心が、わからぬ。