よろず鳥報

簡単、迷走、痛恨

映画「菊とギロチン」

瀬々敬久監督、3時間越えの大作。20時の回の終映が23時…ってなるとかなり怯む。映画の前にしっかりメシを入れて、気合を入れて観に行ってきた。

大正末期。女相撲というのは、ボクはみたことがないが、「ポロリもあるよ」みたいなお気楽なショーを想像していた。しかし、取り組みのシーンが始まると、女たちのガチなぶつかりあいに、観ていて思わず力が入る。

力士をやっているのは、DV夫から逃げてきた女とか、震災後の虐殺から逃げてきた朝鮮人女性とか…行き場のない人たち。横暴な男たちも、もっと強大な何かに押さえつけられていて気の毒なのだけど、末端がいちばん悲惨なことに代わりはない。女は世界の奴隷か。

もがいても、何も変わらない。むしろ悪くなっていく…それでも、もがき続ける姿は、尊い。かの時代の閉塞感は、今と、どこか似ている。

映画『菊とギロチン』公式サイト|7月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開!