よろず鳥報

oishiiは正義

映画「彼女の人生は間違いじゃない」

観る映画はタイトルで決めることが多い。「世界は今日から君のもの」とか「彼女の人生は間違いじゃない」とか、紹介文を読むとなかなか魅力的だけど、なんかタイトルでピンとこなくて二の足を踏んでいた。この映画のテーマに、フクシマが含まれるのも理由のひとつ。

東日本大震災の日、ボクは都内で仕事をしていた。電車が止まり帰宅難民となったが、ウォーキングを趣味にしていたボクにとっては、およそ45kmの道のりを歩いて帰宅する一大イベント。第2京浜沿いをおよそ6時間、横浜駅まで歩き通した。そこで、ギブアップ。

日本のどこかで人がたくさん死んでいった日に、ボクが遊んでいたからといって誰から責められる筋合いはない。影響らしい影響といえば、計画停電があった程度で、それもごく一時のイベントみたいなものだった。だけれど、被災地の状況を知れば、後ろめたいような気持ちは感じる。フクシマを扱ったテレビ番組は、ただ、そういう後ろめたさを(自分たちは、安全なところから)煽るばかりだから嫌いだった。

https://youtu.be/J3SCRRX0C9w

 

映画の予告編を見た時(ここで作った電気は東京へ送られる…とか)少し嫌な感じがしたが、映画本編では言葉で主張することは無く、良いでも悪いでもなく、ただフラットだった。描かれているのは、ふつうに人生に悩んでいる人。ただ、そのきっかけが震災だった人。

悩みに大小なんかない。こうするのがいいなんて答えもない。この映画は、悩みに向き合っている人に「それでいいのだ」とやさしく語りかける。